UbuntuとWindowsのDualboot環境を構築する
はじめに
簡単にUbuntuとWindowsでのデュアルブート環境を構築する方法を紹介します。 UbuntuはUbuntu16.04, 18.04でも、WindowsはWindows7でもWindows8でもバージョンを問わずに同じ方法でできます。 また、クリーンインストールもほとんど同様の方法で可能です。 ただし、Linuxなので全てスムーズにうまくいくことは保証できません。 やり始める前に成功報告や知見などの項で紹介するリンク先の方々の前例を参照することをお勧めします。
必要なもの
- Windows10搭載の PC
- USB(4GB以上)
手順
1. 高速スタートアップを無効にする
この項はUEFIサポートのPC以外は関係ありません。高速スタートアップが有効だと、うまくOSがブートされないため無効にします。
コントロールパネル
▶️ ハードウェアとサウンド
▶️ 電源オプション
▶️ 電源ボタンの動作を選択する(システム設定)
▶️ 電源ボタンの定義とパスワード保護の有効化
の[現在利用可能でない設定を変更します]
をクリック ▶️ シャットダウン設定の[高速スタートアップを有効にする(推奨)]
のチェックを外す ▶️ 変更の保存
2. Windowsのドライブを縮小
Ubuntu領域のためにWindowsドライブを縮小します。 最低でも8GB(8000MB)以上を縮小しておきましょう。ここで縮小した容量がUbuntuのディスク容量になるため、しっかり考えてやりましょう。OS自体に数GB取られることを忘れずに。あとから増やすのは少し面倒です。
[コンピュータ]アイコン
を右クリックし、[管理]
を選択する ▶️[コンピュータの管理]
-[記憶域]
-[ディスクの管理]
▶️ Cドライブ
を右クリックし、[ボリュームの縮小]
を選択する ▶️ しばらくしたら、縮小可能な領域が計算されるので、縮小容量を選択して、縮小
3. Ubuntuをダウンロード
下記URLからdesktopのisoファイル(32bitか64bit)をダウンロードします。 16.04は2021年4月にサポートが切れるので、2023年4月までサポートのある18.04がお薦めですよ。
日本語がいいという方はこちら:
4. USBをFAT32形式でフォーマット
USBをFAT32形式でフォーマットします。FAT32でなければ、ブートデバイスとして認識されません。 64GBなどの大容量USBではWindwsデフォルトのフォーマットではFAT32形式にできません。 下記のソフトウェアをインストールしてフォーマットしてください。
このソフトウェアを開いてるときにフォルダを開いているとうまくいかないので、お気を付けを。
5. UNetbootinでUSBにLiveCDを書き込む
下記URLからUNetbootinをダウンロードします。
USBを挿入して、UNetbootinを起動します。ISOファイルとしてダウンロードしたUbuntuを選択し最下部のUSB選択で挿入したUSBに書き込みます。しっかりと容量などを参照した上で、誤って別のデバイスに書き込まないように十分注意してください。
6. Windowsを再起動してBIOSメニューに入る
ロゴ画面でF2を押すなどしてBIOSメニューに入ります。自分の環境ではどうすればBIOSに入れるかは各自「PC名 bios」などでググってください。 起動順番を選択する画面で、LiveCDを書き込んだUSBを1番目に変更後、設定を保存して再起動します。すると、USBにインストールしたLiveCDが起動するはずです。
7. OSのインストール
この項はもっとも慎重におこないます。
try ubuntu without install
を選択します。OSが動作することを確認します。
無線か有線でネットにつないでおきましょう。
次に、デスクトップ上にある、インストール
のアイコンをクリックして、Ubuntuをインストールします。
なおここでの解説は日本語版ですが、英語の方は適当に読み替えてください。
インストールの種類
のこうでは、必ず、それ以外
を選択して自分でパーティションを選択してあげます。
先ほど縮小した
「空き領域」
を選択して、「+」
ボタンを選択。「サイズ」
は4GB程度、「新しいパーティションのタイプ」
は「論理パーティション」
、「新しいパーティションの場所」
は「この領域の終点」
、「利用方法」
は「スワップ領域」
として、「OK」
を選択。
これでスワップ領域が確保されます。 次に、残りの空き領域を全てUbunuの領域にします。
「空き領域」
を選択して、「+」
ボタンを選択。「サイズ」
は空き領域全ての大きさ
「新しいパーティションのタイプ」
は「基本パーティション」
、「新しいパーティションの場所」
は「この領域の始点」
、「利用方法」
は「ex4ジャーナリングファイルシステム」
、「マウントポイント」
は「/」
として、「OK」
を選択。
最後に、
「ブートローダをインストールするデバイス」
の項は、搭載されているSSDもしくはHDD(sda)
を選択して、
インストール
をクリック。
あとは画面の指示にしたがってゆけば完了です🎉
再起動して、OSの選択画面が表示されることを確認します。 お疲れ様でした。
成功報告や知見など
- Windows10のPCにUbuntu14.04 LTSを入れる(デュアルブート) - umejanのブログ
- Windows10とUbuntu16.04のデュアルブート構築 〜 パーティションについて知る 〜 - Dora's Sound!
- Windows10+Ubuntu16.04のデュアルブートをやってみた - 韻文、さば缶、プログラマ
- <メモ>PC購入→Ubuntu導入、GPU認識まで・・・ - kurupicalのブログ
- Ubuntu16.04とWindows10のデュアルブート環境を整えた - ソフトウェアエンジニアの勉強ログ
- Windows10のデュアルブートUbuntu16.04LTS(GTX1080)でTensorFlow-gpu==0.12.1(python3版)使えるまでの道のり - Qiita
- Linux MintをThinkPad13にデュアルブートした話 - 世紀末の墓
- Ubuntu16.04をWindows10とデュアルブート in UEFI - 極楽とんぼのロボット製作記